毎週楽しみにしていた「ピアノの森」。
いずれ最終回はやってくるものですが…
本当に終わってしまいました。
ピアノの音色
各人物の抱えるもの、ピアノを弾く理由など、様々なドラマがありました。
ピアノの音って不思議なもので、その人にしか出せない音があると私は思います。
実際、学生時代と同じ曲を弾いても、今の私の演奏は当時と同じにはなりません。
技術は学生の頃の方があったんですが(笑)
それは当然の事で、ピアノばかり弾いていたんですもの。
「当たり前」と思ってください💦
ですが、今の方が学生時代より沢山の音を出せるし、メロディーを歌わせられる。
それは色々な経験を積んできたから。
歳を重ねたからでもあります。
アニメの中にも登場人物達の音色が変化する瞬間を描写した部分が沢山でてきました。
そんな部分を取り上げて、面白いなぁと。
積み重ねてきたものが溢れ出す瞬間、たくさんの感動を聴衆に与えて。
テレビの前で私も一緒になって泣いてしまいました。
それは演奏を通して、演奏者の想いが伝わってくるからですね。
コンクールのステージを経験していた学生時代の自分に言ってやりたいです。
「もっと自分の音を聴きなさい」
「ピアノを勉強できる環境に感謝しなさい」
って。
今回のアニメで演奏されていたショパンの協奏曲は経験ないのですが、オーケストラとの協奏曲、何とかオーケストラに助けてもらって弾いていた経験しかありません。
弾く事が当たり前、ピアノを弾かない日が来るとは思っていなかったあの頃。
1音1音大切に…との意識が薄かった様に思います。
だから、聴いている人にも伝えられるはずがない。きっと伝わらなかったんだろうな。
今だから分かること。
あの頃に気づいていれば…
何か変わっていたでしょうか?
今ならもっといい演奏ができそうな気がします。
でも、弾き切る体力には自信ありません(笑)
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アニメを見て自分の過去の反省会になってしまうなんて…
ですが毎回、色々自分と重ねながら見ていました。
決して今を悲観してとかではなく、
その頃があるから今がある訳で。
今は今で楽しんでいます!好きな事ばかりやってます!
今思う事は、ピアノにも、出す音にも、責任を持って演奏していこうということ。
1つ1つ大切に。
そして、それを生徒さんたちにも伝えていけたらいいな。
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ストーリーは私の望むような完結でした。(それ以上の結末かな✨)。
スッキリとしたものがあります。
沢山の一流ピアニストが登場人物のピアノを担当され、素敵な演奏を聴く事ができました。
CDをシリーズで購入しようかなぁと検討中です。
クラシックと言うと敬遠される事もありますが、アニメを通してクラシックやピアノに興味を持ってもらえると嬉しいですね。
放送が終わって寂しい気持ちもありますが、
新たな展開に期待しつつ(ワールドツアー編とかできませんかね?)、しばらくは「ショパン ピアノ協奏曲」を聴いて浸りたいと思います。
沢山の演奏がありますが、私はポリーニの演奏が好きだなぁ。
ショパン ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11ポリーニ Chopin Piano Concert NO.1