初めての合わせをしました。
演奏するきっかけ
息子がバイオリンを習っていて、小学校時代にお世話になっていた先生がいます。
私の両親より少しお若い先生なのですが、
『10曲あるベートーヴェン・バイオリンソナタを1年に1曲ずつ、10年かけて演奏したい。』
と連絡を頂いて。生きている間に…なんてお話されていました😁
何だかそんな計画、凄い!と思って
『お手伝いできるなら…』
とOKしたのが一昨年のこと。
昨年は1番を演奏し、今年は2年目になります。
ベートーヴェン・バイオリンソナタ10番
4楽章構成。自由なソナタ形式。
この10番、後期に作られた唯一の作品で、
1~9番までは彼の壮年期の5年間で書き上げたんですって!
それで創作意欲が尽きたのか(私の解釈です)、その10年後、ようやくこの10番が完成したそうです。
全体に穏やかな、ロマン派を思わせるような作品です。
うっとりするフレーズがたくさん✨
献呈は彼の音楽を支えていたルドルフ大公で、初演も二人でされたそうです。
- 第1楽章 Allegro moderato
- 冒頭からヴァイオリンのトリルで伸びやに始まります。バイオリンとピアノの掛け合いが素敵な印象です。
- 第2楽章 Adagio espressivo
- 変ホ長調。歌謡風の落ち着いた主題で、ピアノソロ部分が美しい!歌わせて弾いていきたいです。
- アタッカで第3楽章とつなげて演奏されるので、気持ちの切り替えが難しい…。
- 第3楽章 Scherzo. Allegro
- ト短調。タイを使って強調しているけれど、壮年期の作品(1~5番など)とは違って、激しさは影をひそめているように思います。アクセントの位置に注意しつつ、3拍子のリズムをとるのが大変!
- 第4楽章 Poco Allegretto
- ト長調。主題と8つの変奏による変奏曲。随所に休符を入れ、柔和な雰囲気。第7変奏では後期の作品の特徴であるフーガが規模がスケールは小さいですが使われています。
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 作品96 クレーメル, アルゲリッチ 1994
意思の疎通
普段、伴奏のお仕事はさせて頂いているものの、基本ソロの演奏を主にしていて。
掛け合いなど、お互い意思疎通して演奏するのは なかなか大変。
赤線部分まで音を絞っていき、合図なして入れるといいねぇ…なんて。
こういうところがピッタリ合うと気持ちいい🍀
バイオリンのメロディーに、ピアノの裏リズムが続きます。
自分は絶対ブレちゃダメ。
小さな音、ペダルが濁らないように気を配りつつ、旋律を聴かなくては…
アンサンブルだから意識するところですね。
赤丸部分、私、1人でも最初戸惑いました。
どこで両手の音符合うんだ?って(笑)今回、私は自分の拍をとるのに必死😁
余裕持って弾けるように!ですね。
いい演奏ができるように
お互いイメージが違っていたり、
『こう弾きたい』
なんて意見を言い合ったり。
難しいけれど、一緒に作り上げる作業は楽しくて。
ピアノ演奏者はいつも孤独ですから!
弾きっぱなしという事もあり、あっという間の約3時間でした。
課題は山積みですが、あと4ヶ月、熟成させていきたいと思います。
最後までありがとうございました。