敦賀市☆かとうピアノ教室のブログ

ピアノのこと、暮らしのこと、ゆっくり更新です🍀

ベートーヴェン・バイオリンソナタ

11月に演奏するベートーヴェンのバイオリンソナタ10番。

初めての合わせをしました。

演奏するきっかけ

息子がバイオリンを習っていて、小学校時代にお世話になっていた先生がいます。

私の両親より少しお若い先生なのですが、

『10曲あるベートーヴェン・バイオリンソナタを1年に1曲ずつ、10年かけて演奏したい。』

と連絡を頂いて。生きている間に…なんてお話されていました😁

何だかそんな計画、凄い!と思って

『お手伝いできるなら…』

とOKしたのが一昨年のこと。

 

昨年は1番を演奏し、今年は2年目になります。

 

ベートーヴェン・バイオリンソナタ10番

 

4楽章構成。自由なソナタ形式

この10番、後期に作られた唯一の作品で、

1~9番までは彼の壮年期の5年間で書き上げたんですって!

それで創作意欲が尽きたのか(私の解釈です)、その10年後、ようやくこの10番が完成したそうです。

全体に穏やかな、ロマン派を思わせるような作品です。

うっとりするフレーズがたくさん✨

献呈は彼の音楽を支えていたルドルフ大公で、初演も二人でされたそうです。

第1楽章 Allegro moderato
冒頭からヴァイオリンのトリルで伸びやに始まります。バイオリンとピアノの掛け合いが素敵な印象です。
第2楽章 Adagio espressivo
変ホ長調。歌謡風の落ち着いた主題で、ピアノソロ部分が美しい!歌わせて弾いていきたいです。
アタッカで第3楽章とつなげて演奏されるので、気持ちの切り替えが難しい…。
第3楽章 ScherzoAllegro
ト短調。タイを使って強調しているけれど、壮年期の作品(1~5番など)とは違って、激しさは影をひそめているように思います。アクセントの位置に注意しつつ、3拍子のリズムをとるのが大変!
第4楽章 Poco Allegretto
ト長調。主題と8つの変奏による変奏曲。随所に休符を入れ、柔和な雰囲気。第7変奏では後期の作品の特徴であるフーガが規模がスケールは小さいですが使われています。

 


ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 作品96 クレーメル, アルゲリッチ 1994

意思の疎通

普段、伴奏のお仕事はさせて頂いているものの、基本ソロの演奏を主にしていて。

掛け合いなど、お互い意思疎通して演奏するのは なかなか大変。

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赤線部分まで音を絞っていき、合図なして入れるといいねぇ…なんて。

こういうところがピッタリ合うと気持ちいい🍀

 

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バイオリンのメロディーに、ピアノの裏リズムが続きます。

自分は絶対ブレちゃダメ。

小さな音、ペダルが濁らないように気を配りつつ、旋律を聴かなくては…

アンサンブルだから意識するところですね。

 

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赤丸部分、私、1人でも最初戸惑いました。

どこで両手の音符合うんだ?って(笑)今回、私は自分の拍をとるのに必死😁

余裕持って弾けるように!ですね。

 

いい演奏ができるように

お互いイメージが違っていたり、

『こう弾きたい』

なんて意見を言い合ったり。

難しいけれど、一緒に作り上げる作業は楽しくて。

ピアノ演奏者はいつも孤独ですから!

 

弾きっぱなしという事もあり、あっという間の約3時間でした。

 

課題は山積みですが、あと4ヶ月、熟成させていきたいと思います。

 

 

最後までありがとうございました。