素敵なピアノに出会って
昔ピアノを教えていただいていた先生宅に今は娘がお世話になっています。
そのお宅にアンティークピアノがあり、近々使いたいので…と試弾を頼まれました。
ずっと使っていないので、音を出せる状態にして欲しいとのこと。
明治時代のピアノ
普段のレッスン室の奥の部屋に、素敵なピアノが。
燭台がついているんです。
鍵盤も88鍵ではなく87鍵。
『さくら幻想曲』の1番高い音を弾いていて『足りない💦』って。(笑)
ペダルはもちろん2つ、少し短めで。何とも趣のあるピアノでした。
試弾
弾いてみると、やはりハンマーが緩んでるみたい。
音が鳴らないピアノになっていました。
こんな場合は、ハンマーをたくさん打ちつけて固めるのが基本。
圧をかけて弾きまくりました。
ただ、弦はもう在庫がないので切ってしまっては張り替えできません。
そんな気も遣いながらの試弾です。
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最初はスケールから。1番左端Aの音から順に全調。
全ての鍵盤を鳴らさなくてはいけません。
オクターブのスケールに移りアルペジオ、連打…
ハノンをみっちり弾き込みました。
主婦になってからハノンを弾き込む機会はなくて…。
いい勉強?訓練??になりました。
ハノンを弾くと上手くなる!って言われて頑張っていた昔の練習を思い出したり。
最近はあまり使われなくなりましたね。
鳴りにくかった音も幾つかあったのですが、2時間程で割りと馴染んでくれて。
曲を演奏しても、さほど気にならなくなりました。
試弾を終えて
明治→大正→昭和→平成。今年はもうひとつ年号が加わります。
そんな数々の時代を生きてきたピアノ。
今のピアノの世界、どう見えてるのかな。
紡ぎ出される音色は懐かしいような、包み込まれてるような、優しい音色でした。
どんなピアニストが音色を奏でてきたのでしょう。
小さな子供の練習にも使ったのかな?
燭台の火で楽譜は燃えないの?
なんて考えたり。
来週、先生のお宅で数人の弾き合い会をするそうです。
娘と私もご招待いただきました。
何を披露しようかな…?